AIスマホは Experiential UIへ

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生成AIは登場以来、様々な方向に利用・応用が広がっている。
その生成AIの登場によって新たにコンピュータ・ユーザーインタフェースが登場する。
Experiential UI (当社の造語:2024.0702時点Google検索で出てこない)

「Experiential UI」とは、ユーザーが製品やサービスを利用する際に得られる体験を重視したユーザーインターフェースの設計を指す。これは、単に機能的な操作性だけでなく、ユーザーが直感的かつ感覚的に快適に感じるインタラクションを提供することを目指している。具体的には、以下のような要素が含まれる:

  1. 感覚的なフィードバック: 触覚、視覚、聴覚など、ユーザーの感覚に訴えるフィードバックを通じて、よりリアルで直感的な体験を提供します。
  2. エモーショナルデザイン: ユーザーの感情に訴えかけるデザイン要素を取り入れ、製品やサービスに対するポジティブな感情を喚起します。
  3. 没入感: ユーザーがサービスやアプリケーションに深く没入できるようなデザインを採用し、集中して楽しむことができる体験を作り出します。
  4. カスタマイズ可能性: ユーザー自身がインターフェースをカスタマイズできるオプションを提供し、個々のニーズや好みに合わせた体験を実現します。
  5. ストーリーテリング: 製品やサービスの背景にあるストーリーを伝えることで、ユーザーにより深い理解や共感を促します。

AIを使ったユーザーインタフェースと言えば、その昔、Agent UIと呼ばれ、対話している様に振舞いながら情報を検索し回答する仕組みがあった、初期のApple Siri のイメージがそれ。

Experiential UIは、最適な回答を検索するAgent UIと異なり、巨大なテキスト情報を学び生成して複数の表現方法で回答する、マルチモーダルになれば画像や映像、音楽もが扱えより直感的に理解できるだろう。この UI はパソコンやスマホに蓄積されてきた膨大な個人情報(メール、SNS投稿、写真、音楽、通話歴、スケジュールなど)を参照する事で更に的確で最適な情報を返してくれる。

しかしこの UI処理を、他のアプリの様にクラウドで行うと膨大な個人情報が通信で行き交う事になる、すれば当然悪意を持った連中がなりすましでクラウドに侵入し、大切な個人情報を摂取されてしまう恐れが出てくる。
そこで、個人情報はクラウドに送らずに、デバイス内(パソコン、スマホ)の中でAI処理を行う考え方が生まれた、こうすれば個人情報を転送する必要がないために保護できる、加えてメリットとして通信回線が途絶えてもサービスが続行できる。これにはedge向けAIチップの急速な進展も寄与してる。

これらの機能、パソコンやスマホのデバイス上でAI処理を行う為には、AI処理に特化したパフォーマンスを持ったAIチップが求められる、ここにこぞって多くの半導体メーカーが参入している。
AIチップと言えばNVIDIA社、データセンターの演算用GPU(H100,H200) で有名だが、端末でAI処理を行う “edgeAI “向けにJetson Orin™ ファミリもあるが高額なので高収益アプリが対象になる。

2023年に登場した、一部のパソコンやスマホで撮影した画像を自在に自動編集修正する機能をAIとしているが、Experiential UI 的AI機能ではなく、学習済みモデルを組み込んだ画像処理機能になるので対象外にする。

Experiential UIを可能にするAIデバイスは、MicrosoftではCopilot 機能をエッジで処理するAIパソコンが期待できるし、AppleではApple Intelligenceをサポートする上位AIスマホが期待できる。

ChameleonBananaClubでは、Experiential UIのコンセプトを作業ガイダンス装置やドローン機材に、AIチップが搭載され再構成ロジックを含んだAMD Versal_G2 もしくはRenesas RZ/V2H を搭載した AIデバイス装置の開発を思考している。

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